2006年3月
■2006年3月
ヨーロッパ16カ国で大きなウエイトを持つコンパクトカー市場に2002年に投入されたのがシトロエンC3。2002年月から欧州で、そして日本では2002年9月に発売された。PSA・プジョー・シトロエングループがエントリーレベルカー用に開発した「プラットフォーム1」を採用した初めてのクルマで、4mに満たないコンパクトなボディの扱いやすさがひとつのポイント。丸みを帯びた外観デザインは可愛らしさを強調したものだ。広く、高くした全幅と全高により、快適で明るい空間を実現した室内は使い勝手にも優れている。フランス流の合理主義から生まれた収納スペースが車内の各所に設けられる点も見逃せない。メカニズム面では新開発のトランスミッション「センソドライブ」が注目される。クラッチレスの電子制御自動変速機、いわゆるセミオートマで、空いた道やワインディングではマニュアルシフトで軽快な走りを、街中や渋滞路ではオートマチックモードにしてイージードライブを可能とする。2006年3月にはマイナーチェンジが行われ、外観デザインに手を加えると同時に、内装もデザインや配色が大きく変更された。またエンジンやトランスミッションが変更され、1.4リッターエンジンはSOHCからDOHCに変わってパワーアップするとともに4速ATから5速センソドライブに変更された。逆に1.6リッターエンジンはセンソドライブからシーケンシャルモード付きの電子制御4速ATへの変更が行われている。